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共同事業体で 太陽光発電設備を20年間安定的に運営管理する


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PDF版をお求めいただけます。→O&Mマネジメントの実践

はじめにより

 本書は、事業用(50kW以上)太陽光発電設備を20年間安定的に運営管理するための実務的な内容を記載しています。単に1企業が自己資金や自己が融資を受ける場合ではなく、主に共同事業体を設立して太陽光事業を行うために必要なO&Mマネジメント(オペレーション・アンド・メンテナンス)の概要を記載しています。

 本書は、長期間安定的に売電事業を行うため、この事業に影響を与えるあらゆる事柄を対象にしたO&Mについて記載していますが、ここで、事業に影響を与えるあらゆる事柄とは、地震、火災、爆発、噴火、雷害、台風、竜巻、雹、雪害など自然災害に加え、電気的事故、機械的事故、盗難、外部からの危害、第三者侵入などを含みます。また、たとえ設備に故障・事故は発生しなかったとしても、施設内で作業員や見学者などの被災、発電施設内に子供が入りケガをしたというケースも含むことになります。

さらに、工事が完成してからこのO&Mを考えれば良いのではなく、計画、契約、施工段階から、ここに記載した内容を考慮することになります。

 この「事業に影響を与えるあらゆる事柄を対象にして」という考え方は、欧米で発達してきた「原因となる災害・リスクの種類を問わず事業継続を重視し備える」という事業継続(BCP)の考え方と共通のものがあります。
 このBCPによる事業継続計画は、どのようなリスクが現実化しやすいかを明らかにしてからスタートするのではなく、どのようなリスク(自らの事業で何ら手の打ちようのない極端に大きな災害は除外する)が、現実化したとしても重要業務を継続していくという目的意識をもって策定されます。

 同様に、ここに記載するO&Mも、どのようなリスクが現実化したとしても、太陽光発電事業を継続して取り組むという目的意識をもったものとなります。
 太陽光等発電施設のO&Mについては、これを単に「保守点検」と考えている企業も見受けられます。また、太陽光発電設備の場合、このO&Mという何だかよく分からない概念を使って、20年間の長期契約を施工時に取り付けようとしているような企業もありますが、これは完全に誤りと言えます。
 本来のO&Mとは、「O」すなわち、オペレーションを考えたメンテナンスであり、「M」すなわち、メンテナンスを考えたオペレーションでなければならず、単に頻繁に細密な点検を高額で行おうとするための方便であってはならないのです。
 従って、太陽光等発電施設の工事が完成して後に、O&Mに行き着き、これが始まるのではなく、組織作り、基本計画の段階ですでにO&Mの思想に基づき、進められていなければならないのです。下記についてどのようにお考えでしょうか。
 1.どのような事業体で発電事業を行うのか。
 2.どのような組織運営を行うのか。
 3.どのようなことを想定して、事業を始めるのか。
 4.着陸地点や方法を決めずに、飛び立っていないか。
 5.もうすでに組織運営や資金繰りで困っていませんか。
 6.太陽光発電設備の購入を持ちかけられたが、本当の価値はどの程度なのか。
 こうした内容が、少しでも気になった方という方のために本書はあると言えます。

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